70年代末期『スペースインベーダー』台頭の頃から、『ギャラクシアン』の登場、憧れの電子ゲーム、『ゼビウス』、リスキーな「あの頃のゲーセン」への潜入話など80年代の中盤まで。単行本収録の全15話中、9話までを順次公開!!“あの頃の空気感”を味わってほしい。

■ 第1回 「10円の侵略者」
九州の片田舎で『インベーダー』に夢中の”ぼく”。「10円インベーダー」があると聞いて駆けつけた駄菓子屋で待ち受けたものは、おばちゃんの巧妙な罠とダイヤル式の「パチモン」だった……!!
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■ 第2回 「We are the GALAXIANS」
行きつけのゲームセンターにいつもいる、会社の作業着をちょっとヤクザに着崩した、すすけた雰囲気のお兄さん。『ギャラクシアン』が異様に上手く、新記録を樹立し続ける彼を”ぼく”は銀河戦士と呼んだ。
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■ 第3回 「いつも手のひらに未来を!」
『インベーダー』が家にやってきた。子どもの両手に広がる漆黒の空間と、そこに光り輝く電子の侵略者。今の時代ではもう理解できない、その感動。「あの頃の携帯ゲーム機」の物語。
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■ 第4回 「地下ゲームセンター」
町はずれの倉庫にそれはあった。密輸の取引場所さながらの暗い空間に光るのは無数のテーブル筐体。中学生になった”ぼく”を虜にした、「地下ゲームセンター」の抗い得ない魅力。
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■ 第5回「ぼくらのコンピューターがやってきた!」
同級生のロンに見せられた”マイコン”、MZ-700。ゲーム開始に10分かかり、やっと出てくる絵は扁平、それを狂おしげに自慢するロンにデジタルの世界の何かを”ぼく”は見る。マイコン時代の中学生日記。
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■ 第6回「ゼビウスの衝撃」
伝説の怪物は、1年遅れてぼくらの町に現れた。1983年、『ゼビウス』をまだ見ぬ”ぼく”が、興奮冷めやらぬ「目撃者」の証言を通じて得たゼビウス像とは? 伝説になる前の、リアルタイムな『ゼビウス』シンドローム。
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■ 第7回「ゼビウスの衝撃(2)」
時代を変えた『ゼビウス』インパクト。その直撃を受けた世代が『ゼビウス』観を語る。ゲーム業界の一線で活躍するゲームクリエイターたちによる、十人十色の『ゼビウス』トーク。
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第8回は近日公開!!

主人公
作中で”ぼく”として語られる、ゲームマニアなら誰でもそうであったであろう短絡思考とやみくもな情熱をあわせ持った、いわゆる「普通のバカガキ」。『インベーダー』でゲームの虜に。

おばちゃん
パチモンインベーダーをエサにいたいけな小学生から搾取する、悪のおばちゃん。でも子どもの頃の楽しい思い出は、あの手この手でお店を成り立たせていた彼女のおかげ!?

O坪君
小学校の同級生でパン屋のせがれ。主人公を、TVゲームやアニメやYMOなど、80年代オタク文化へと誘った師父(!?)。

T君
裕福で孤独な同級生。高級品『デジコムベーダー』を遊ばせてもらいたさに、無理やり仲良くなったものの……。

ロン
主人公が中学生になって岡山に引っ越してからの親友。MZ-700信者になるも、X68000の発表寸前にX1turboZIII(ゼットスリー)を買うなどある意味報われない人。

K君
中学生当時、「エロ」への渇きがMZ-700では満たされない主人公とともに、パソコンテレビX1でその渇きを埋めようとする悪友。二人してマシン語の長大なエロプログラムを打ち込むが……?

ゾルゲ市蔵(ぞるげ いちぞう)
マンガ家、ゲームライター。
現在、「ゲームサイド」にて「8bit年代記」、ゲーム情報サイト「Game Bridge」にてWeb小説「メギ曜日のハルカ」(ゾルゲ一造名義。イラスト:むらかわみちお)を好評連載中。
著書に「ゾルゲ大全集上」「ゾルゲ大全集下」(いずれもマイクロマガジン社刊)などがある。

著者ブログ:若爾蓋記